開発担当が語る モンカフェのこだわり

第5回 30年のこだわりと技術が生んだ味わい

カフェインレス コーヒーのイメージを
モンカフェは変えられるのか。

  • この秋の新商品『モンカフェ グラン ノワール』は、しっかりと感じられる“コク”が特徴的ですよね。ドリップ コーヒーは「浅煎り」が多いといわれるなかで、モンカフェから新たな味のバリエーションをご提案できたのではないかと改めて感じています。
  • 一般的なドリップ コーヒーを焙煎の度合いで分類すると、大きく「浅煎り」か「深煎り」に分けられます。そんななかで、このグラン ノワールは中煎りよりもさらに深い「中深煎り」に設定しました。コクがあるけれど苦すぎない。苦みのなかにも甘さが感じられる、“深みのある味わい”を大切にしています。
  • 苦みがありながらも、コクが感じられる。「中深煎り」という味へのニーズは高くなってきているのでしょうか。
  • コンビニのカウンターコーヒーや身近なカフェなどで飲まれているコーヒーは、比較的ボディがしっかりしているのが特徴です。日頃からこうした味に慣れ親しんでいる方にも、ご家庭や職場での“食後のひととき”に、中深煎りにこだわったグラン ノワールの味わいをぜひお試しいただきたいと思っています。
  • 一方で、“コクは、苦みが強いもの”というイメージをもたれている方も多いかもしれませんね。
  • コーヒーの味に濃さや深みをだそうとすると、やはり焙煎度合も深くして苦さを強くしていく傾向があります。ですが焼けば焼くほど「コクが増していく」ということではないんです。つまり深煎りだからコクがあるかというと、そうではありません。産地によって異なる豆の特性を見定めて、濃さや深み、甘さなどのバランスを考えながら味づくりをしていくことが重要になります。
  • そうした味のバランスも含め、今回は非常にむずかしかったということでしょうか。
  • そうですね。味の構想から開発、完成までに約一年。味づくりの土台となるコーヒー豆の産地の選定、そしてその配合には非常に気をつかいました。そして焙煎。焼きすぎれば苦さだけがでてきてしまい、香りもトゲトゲしくなってしまう。苦さを抑えようとして火の加減を弱めていくと味がとたんに弱くなっていく。微妙な頃合いを突きつめていく作業には、時間と手間をかけました。

「ブレンド」と「焙煎」による試行錯誤

「香り」を大切にしているからこその、むずかしい挑戦。

  • グラン ノワールの特徴である“コクのなかに感じられる甘さ”。ここには、どんなこだわりがあったんですか。
  • 深い味わいのなかに「甘さ」を求めるには、コーヒー豆の種類が鍵になってくるのですが、グラン ノワールは「グァテマラ」と「エチオピア」の豆を主に使用しています。じつは、深く焼いていくことでエチオピアの豆は甘さが引きたち、グァテマラは香りがどんどん立ってくる。2つの豆の魅力をバランスよく引きだすことで、グラン ノワールの「甘みのあるコク」や「鮮やかな香り」を実現させています。
  • グラン ノワールは、やはりブラックで飲んでいただきたい味わいですよね。
  • そうですね。「グラン ノワール」は、フランス語で“雄大な黒”という意味なのですが、もともと「ブラックで飲んでおいしい味」をコンセプトに開発した商品です。抽出されたコーヒーも深みのある濃い色をしていますので、ぜひこちらにも注目していただきたいですね。
  • グラン ノワールといっしょにスイーツを楽しむなら、どんな味わいのものがおすすめですか。
  • チョコレートケーキやバターの風味が豊かな焼き菓子など、しっかりとした味わいのスイーツがおすすめです。一般的に「味の強いコーヒーには、味の強いもの」「やさしい味とやさしい味」「酸味のあるものと酸味のあるもの」「苦みと苦み」という組み合わせ方をすると、お互いの良さが引きたち、よりおいしく味わえるといわれています。
  • 私も食後には必ずコーヒーを飲みますが、そこには“気分を変えたい”という想いがある。すると必然的にコクのある深い味を求めてしまうんですよね。家庭や職場でこうした味わいが手軽に飲めるというのは、1杯のコーヒーにこだわり続けるモンカフェだからこそだと思っています。

数値が示した「おいしさ」の評価

『モンカフェ マイルド ブレンド』と
酸味・苦み・コクが、ほぼ同じという値。

  • 今年でモンカフェは発売30周年を迎え、パッケージも高級感のあるデザインに一新しましたね。
  • はい。30周年という大きな節目は、モンカフェのあり方や新たな価値のご提供などについて、改めて考える好機でもありました。長年、モンカフェは50代60代を中心とする女性のお客様にご支持をいただいておりますが、今後は若い世代の方にも飲んでいただきたいという想いもあり、より洗練されたデザインを大切にしました。
  • 日頃からご愛飲いただいているお客様にモンカフェを選ぶ理由を伺うと、「香りが良い」というご意見を多くいただきます。これは、モンカフェが培ってきた揺るぎないこだわりですよね。
  • そうですね。「味の嗜好」は、この30年のなかでも変化してきました。酸味のある味わいが好まれたり、より苦みが求められたり。ところが「香りの良さ」は普遍的で、いつの時代も求められてきたものでした。
  • 1杯のドリップ コーヒーに想いをもってやってきたわけですが、30周年の企画として開発した『モンカフェ TOKYOブレンド』は、“コーヒーの質を高めていく”という意味での新たな試みでしたね。
  • 「スペシャルティ コーヒー」のパイオニアである堀口珈琲とコラボレーションをさせていただいたこの企画は、モンカフェにとって非常に斬新でかつてない挑戦でした。コーヒー豆の選定からブレンド、焙煎の度合いまで、堀口珈琲と何度もやりとりをして創りあげた味わいです。
  • モンカフェ史上、類のない本当に贅沢な味わい。これがドリップ コーヒーで楽しめる味ということに、やはり多くのお客様が驚かれているようですね。
  • 挽きたての香りや鮮度にこだわってきたモンカフェだからこそ実現できたものだと思っています。お客様からの反響も大きく、TOKYOブレンドだけで商品化したいという想いもあるのですが、厳選した本当に上質なスペシャルティ コーヒーだけを使用しているため、生産できる量が限られてしまい…。
  • 『モンカフェ プレミア セレクション』に1パック、しかも期間限定なのは希少性がゆえにですね。
  • パッケージを開けた瞬間の香りはもちろん、抽出されるコーヒーもこれまでにない上質な味わいですので、ぜひこの機会に多くのお客様に飲んでいただきたいなと思っています。

飽くなきカフェインレスへの挑戦

「香り」と「味わい」の
さらなる進化をめざしています。

  • 今は家庭でも本当においしいコーヒーが飲める時代になってきましたね。お客様が求めるコーヒーの味わい、そのレベルがすごく上がってきているなと日々感じています。
  • 本当にそうですね。ひと昔前と違って、今はいろんなところでおいしいコーヒーが飲めてしまう。お客様がどんなシーンで、どんな味を選択して、どんな気分でコーヒーを楽しまれているのか。時代のニーズをとらえながら、本格的な味わいを手軽に飲むことができるモンカフェとして、これからも新たな感動をお届けしていきたいですね。
  • 現在、さまざまなプロモーションを展開するうえで「ひとときを深める」という言葉に想いを込めて企画を進めています。パッケージを開けたときの香り、セットしてコーヒーを淹れるときの楽しみ、そして出来上がったコーヒーをひとくち、口に運んだときの満足感。その価値は、もっともっと深めていけると思っています。
  • コーヒー豆の選定もそうですし、味づくりや個包装技術、パッケージにまでこだわり続けてきたのは、われわれのそうした強い想いがあってのものですね。
  • ただコーヒーを飲むということではなく、コーヒーを飲む限られた時間のなかで、新たなよろこびや価値をお客様へ伝えていきたいですね。